【新品】オリンピックデザイン全史 1896−2020

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1896年第1回アテネ大会から2020年第32回東京大会まで、冬季を含む近代オリンピック125年の全デザイン・コレクション! 1560ページ、オールカラー。

第2次世界大戦のため中止となった1940年東京・札幌オリンピック大会など、幻のデザインまで網羅的に収録した膨大な超一級史料を世界初公開。デザイナーの紹介やエンブレムや公式ポスターから、ピクトグラム、公式刊行物、入場券、マスコット、受賞メダルまで、各大会の独自のデザインを幅広く紹介した本書からは、同時に各時代の背景と、各国の最高のデザイナーが総力をあげて生み出した思いが見えてくる。

デザインコンセプトを決定していく過程、試作品や制作風景、スタッフたち、さまざまなデザイン・バリエーションの展開なども同時に楽しめる。貴重な写真や史料をふんだんに織り交ぜながら、圧倒的な図版数で迫る豪華本である。

「エンブレム」の特集ページでは特筆すべき著者の記載がある。「歴代のオリンピック・エンブレム・デザインの上位3位までを個人的に挙げるとしたら……まぎれもないチャンピオンは、1964年東京オリンピックである。亀倉雄策のデザインしたエンブレムの優雅さ、明快さ、緻密さは他の追随を許さない」。その意味で、私たち日本人が誇れるデザインとしてのオリンピックがある。

1964年の東京オリンピックを例に本書の内容を紹介すると、次のようになる。参加国・参加選手数などの基礎データ、大会とデザインの概要説明、大会を仕切ったデザイナー亀倉雄策の詳しい紹介、エンブレムのコンペ、タイポグラフィ、エンブレムとイメージカラー、エンブレムのパターン、制作側のデザインガイド、公式ポスター、広告ポスター、競技ピクトグラム(全種目)、案内ピクトグラム、公式刊行物、文化イベント、IDカードとバッジ、競技入場券、荷物タグ、入賞メダル、参加メダル、賞状、参加証書。32ページの中に、写真を含めたデザイン関連図版213点、街中や選手村の風景写真14点、合計227点が掲載されている。大会ごとに特徴が違うので、掲載図版も多少のばらつきはあるが、全体に統一された編集になっている。

私たちは2021年に東京オリンピックを迎える。本書にもエンブレムやマスコットが掲載されている。そして、他のオリンピックも見てみよう。気づかなかったデザインの数々にあらためて驚くことだろう。

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