M4683●江戸明治和本等>富貴自在集 「金のなる木」解説 大関為孝 稀書

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●江戸明治和本●富貴自在集 「金のなる木」解説書 大関為孝 鱸弘貞序 海老名翹斎跋 稀書
【判型】半紙本2巻2冊。縦228粍。
【作者】大関為孝(タメタカ、忍斎)作・序。有年(実信)画。
【年代等】天保8年10月自序。天保8年12月(杪冬)、小野那賀伎(梅塢居士)序。天保8年12月、鱸弘貞(鈴木弘鼎・二代北斎)序。天保8年12月、海老名翹斎(絅・叔尚・周輔)跋・刊。[江戸]和泉屋庄次郎ほか板。
【備考】分類「教訓」。『富貴自在集』は、「金のなる木」の最も詳しい解説書。「金のなる木」は、幸福になるための心掛けを教えた教訓図で、「しやうぢ木(正直)」を土台に、「じひふか木(慈悲深き)」「よろづ程のよ木」の幹が上に伸び、さらに下から順に「ゆだんのな木(油断の無き)」「かないむつまじ木(家内睦まじき)」「しんぼうづよ木(辛抱強き)」「ようぜうよ木(養生良き)」「いさぎよ木(潔き)」「ついへのな木(費えの無き)」「あさお木(朝起き)」「かせ木(稼ぎ)」の枝が左右に延びた3幹8枝、11徳目から成る。江戸時代には、掛軸や一枚刷などの「家訓」形式と、金のなる木を解説した「教訓書(往来物)」形式で広く流布した。作者序文によれば、叔母から贈られた「金の生木の図」を見て、「其枝幹凡十一毎条、総て身を修、家を保の基を教え」たることを悟り、経書や師匠の言葉を始め、種々の寓話や引用を交えて11徳目それぞれに詳しい解説を加えたもの。上巻巻頭に「金のなる木」と「富者」の図を掲げ、後者には著者が詠んだ教訓歌「慈悲ふかく心すなほにつとめなば、末は富貴も自在なるべし」の一首を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、27,500円】。

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